私がマナーの大切さをしみじみ感じたのは、ここトロントではなく、オーストラリアにいた時が多かったと思います。トロントは移民の都市なので、あんまりうるさくは言われませんが、オーストラリアでは私達アジア人は目立ちます。ですから、「アジア人はマナーがない」などと悪口を良く聞きました。「何が悪いねん?」と思うこともありましたが、なるほどと思うことが多かったですね。 まず、これは英語を話す上での絶対マナーですが、人に何かを頼むときは「Please」をつけましょう。これは英語を知らない日本人でも知っている単語ですが、これを正しく生きた英語として使っている人は少ないです。そして、この言葉はとても会話の上で重要です。これ一つで相手の受ける印象が全く違ってきます。 案外あまりにも日本人にとって簡単すぎる単語なので、躊躇してしまう人がいるようですが、例えば友達のホームスティ先に電話を掛けたとき、普通皆さんならどう言いますか?「May
I speak to Harumi?」や「Can I talk to Harumi?」などと聞くでしょう。このとき必ず最後に「please」を付けないと「はるみはいるのか!」「はるみとしゃべらせろ」(ちょっと極端ですが)ぐらいのことを言っていると思っておいてください。いくら「May
I」や「Can I」を使っていても「お願いできますか?」とは「please」を言わずしてはなりたたないぐらいに(これも大袈裟と思われる方もいるかもしれませんが)思っていてもおかしくないです。ですからこういう時は「May
I speak to Harumi please?」や「Can I talk to Harumi please?」というのがいいでしょう。
皆さんはほとんど地下鉄やバス、ストリートカーを使うと思いますが、タクシーを使うときがあれば、一つ注意してほしいことがあります。それは「タクシーから降りてドアを閉めるとき、そんなに強く閉めないで」です。えっ?と思う人もいるかもしれませんが、案外日本人は強く閉めちゃうんですね。それは日本のタクシーは自動だからです。タクシードライバーから「そこまで強くしなくても閉まるよ。壊れるよ」と言われたことはないにしろ、一応気にしてください。ここのタクシーはぼろだからよけい閉まりが悪いのではと思ってしまうんですが、そうでもありませんので。
ファーストフードに入って列に並ぶときは、メニューを決めてから並ぶのがマナー。というより、自分の番が来るまでに何をオーダーするのか決めておくといくことです。こんなこと当り前で、いちいち言うことではないと怒る人もいるかもしれませんが、結構気にせずやっている人がいますよ。
地下鉄やバス、ストリートカーに乗るときはお年寄りや身体の不自由な人、女性に先を譲りましょう。これは北米ではとても大切なマナーです。自分がそそくさと先に乗り込んでもなにも言われませんが、日本でよれよれのスーツを着て歩いていると同じぐらい恥ずかしいことです。まず紳士ではありませんね。ここでは急いでいる人は見かけませんし(それものんきすぎるけどね)、走っている人もみません(走っていると、反対に人からひやかされます)。人に先を譲るぐらいの余裕をいつも持っていて下さい。エレベーターなどでも一緒です。人によってはそれで丁寧に「Thank
you」と言ってくれる人もいますのでその時は「you are welcome」ときっちり答えましょう。
エスカレーターでは「Keep right」で、急がなく、エスカレーターで止まって歩かない人は必ず右側に寄る事。歩いて上って行きたい人は左側を上って行くのが暗黙の了解ですので、友達同志並んで止まっているのは後ろの人に迷惑になるので気を付けて。
以上が最低限守ってほしい、マナーです。そして、人に好印象を与え、かっこよくトロントライフを送って下さい。 一人一人は個人でも日本の代表だということを忘れないでください。
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