「I hate Mac, but I love Mac」
7月28日(火曜日)

 「Monopoly」と聞くと盤のゲームを思い出す人が多いかもしれないが、私はこの言葉を聞くと、ムカムカとくる。そのゲームが嫌いだとか、勝ったことがないからとかではなく、その本来の意味「独占」という言葉が大嫌いなのだ。モノポリーほど、わがままで、勝ってで、なまけもので、偉そぶる代物はない。ソニーが独占販売したために、消えた優秀なベータビデオ。アップルが独占にこだわり続けて、消えつつある(勝手に消すな?)最高のパソコンマッキントッシュ。マイクロソフトが独占しようとしているブラウザーIEの為に、ネスケのサイバル作戦がはじまる。などなど。どうして、モノポリーにこだわるのか。そんな企業のお陰で一番被害をこうむっているのは消費者だ〜ということで、私はもうモノポリーに大反対!争ってこそ、もっといいものが低価格で生まれ、消費者にも還元されるというもの。モノポリーになると、競争がなくなり、品質、サービスの低下、価格がコントロールされてしまうということになる。私はそんな経済や社会の事を偉そうに言える程、知っているわけではないが、もうその独占という影響は私のような一般人にまで、影響しているだ。システムを統一化して、いろんな会社が同じ土俵で、品質、価格を正々堂々と勝負しろ。それが、特にインターネットが普及してからパソコン関係では勝負できなくなってきている。
 最近私はアドビの製品のアップグレード用のソフトを購入しようとカタログを見ていたら、最新バージョンのソフトはWindowsしか対応していないのである。では今私のようにマックの旧バージョンを持っている人はアップグレードできないということである。完全にマック消費者を無視しているかっこうだ。確かにPC系を使っている人は世界で90%を占めると言われている。ここトロントでも大手デザイン会社がマックからPCに全て変えたと聞いてるし、オタワに本社を持つコレルもマイクロソフトに買収されるのではないかと言われていて、そうなるとマイクロソフトはますます独占状態。マックが北米で使われるのは、近い将来医学関係ぐらいしかなくなるのではないか。トロントのデザイン学校はまだまだマックを使って生徒に教えているが、デザインのソフトもWindowsで最近は十分であるらしい。ということで利益を考えれば、Windowsバーションを作った方が、すぐ儲かるのはわかる。社員を食べさせていくには会社としては仕方ない事。しかし、アドビがここまで大きくなったのはマックのお陰ではないか。マックがあったからアドビが成長できたのでは...。それもこれも、アップルがソニーのように高飛車に出たツケ。その為、どうしてもアップルを追い越したかったマイクロソフトがそれを追い越し過ぎて、今は独占することしか考えらなくなくなっている。これはまさに独占ということの為におこった悲劇としか、考えられない。ということで、私はPCの購入を余儀なくされている。やはり、ソフトの充実、低価格ということで、変えざるを得ない状況だからだ。しかし、友達は言う。「マイクロソフトをモノポリーにさせないためにも、君はマックを使い続けるべきだよ」と...。私は独占という言葉を聞くだけで、気分が悪くなる今日この頃である。I hate Mac, but I love Macでこれからもこのムカムカは当分おさまりそうにない。


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