Hi みなさん初めまして。カナダはトロントに住む滝沢ヒカルです。今日から毎週ヒカルのハッピーダイアリーということで、トロントのこと、カナダのこと、北米のこと、海外での生活のことなどを私らしく、素朴で身近な話題を、喜怒哀楽、ミーハーエッセンス一杯に紹介させていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いしますぅ。 今日は第一回目ということで、私が住んでいるカナダのトロントについて紹介させて下さい。トロントって聞くと、みなさんは最近耳にすることがちょこちょこっとあったと思います。3月から5月頃はSARSで。7月下旬はローリングストーンズがトロントで世界初観客35万人を集めたロックコンサートを開催。(これはウッドストックとかけて、Sarstockと言われてましたが...)8月下旬は北米東部大停電。NYのことが大きく取り上げられていましたが、トロントも大停電だったのです。とほほっ。9月は世界でも5つの指に入る有名映画祭の一つトロント国際映画祭にて北野武監督の「座頭市」が観客賞を受賞したということ。この映画祭の観客賞を受賞するとアカデミーでもノミネートされる作品が多く、北米一般公開が決まっている座頭市ですので、ひょっとすると来年は北野監督がアカデミー会場のレッドカーペットを歩いているかもしれません。そして阪神優勝に伴い、北米で初めて日系人による阪神ファンの会「トロント猛虎会」が結成され、日本のニュースでも取り上げられたのでご覧になった方もいると思います。実は私もメンバーで日本のニュースに取り上げられた時は日本の友達から「朝食食べてたらヒカルが出てた〜」とメ−ル貰って。むふふっ。でもほんとなら今年は日本に居たかったかな。やっぱり優勝の喜びは大阪人としてその地で分かち合いたかった。
Anyhow、そんなこんなで、今年はトロントは良い事悪い事ひっくるめて日本人に少なからず印象を与えたのではないでしょうか。普通カナダというと、バンクーバー、バンフ、モントリオール、ナイガアラなどが知名度が高くトロントっていったいどこやねん?何があんの?が正直な感想だと思います。
トロントは東部カナダにあり、NYのマンハッタンまでは飛行機で1時間。ナイアガラからも近いのです。実際にトロントは観光地というより住む街なので、日本人には馴染みが薄いのは仕方がないと思います。しかし、イギリス系、フランス系移民から始まったカナダですから、イギリスではトロントは観光地の一つとしての知名度は高かったり、糖尿病のインシュリンを発明したのもトロント大学、ハリウッド映画の撮影のメッカとしてもトロントは有名で、ハリウッド映画を見ていて「あっここあの通りやん」「このお店で撮影したのか」なんて見ていてもトロントってわかる映画が一杯。
一番私が驚いた体験はニコール・キッドマンの1995年の映画で「To Die For」ってのがあるのですが、その映画を観に行った時、私が観に行った映画館があるモールがそのまま映画に出て来たのにはビックリ。「このモールここやん」って...。
またトロントはカナダ最大の都市であり、ビジネスの中心です。そしてユネスコが認める世界で一番人種が多い都市です。トロント市(メトロポリタン)の人口は5,029.900(2002年調べ)、北米ではメキシコ・シティ、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴの次、5番目に大きな都市であり、外国からの移民が人口の50%弱の43.7%で、使われている言語はなんと200以上にのぼります。実際に街を歩くと白人の方が少ないって感じることも。
各々の民族がしっかりした文化を持ち、お互いを認め合いながら生活していて、それをカナダは奨励しています。なので中華街をはじめ、 ポーリッシュタウン、インディアンタウン、イタリアンタウン、コーリアンタウン、グリークタウンなどがあり、 世界各国の本場料理がここトロントで気軽に味わえ、また、文化も知ることが出来ます。
「プチ地球」それがトロントという街です。移民にやさしい街であり、違和感なく溶け込める、そんなトロントの魅力に取りつかれた私はここを離れることが出来ません。知る人ぞ知る、世界の楽園ならぬ「生活の楽園」、なんて大袈裟な言葉までもうなずけるような街です。
そんな素敵な街トロントから素敵なハッピーダイアリーをお届けしていきたいと思います。と今このダイアリーを書いていてトロントの宣伝コピーが出来上がりましたね。題して「プチ地球、行ってきます」。トロント観光局よ、このキャッチ買ってくれぃ〜!えへへっ。それではまた来週。See ya!