エッセイ

-Happy Mail-

大阪のFM局の一つ「TACKEY816」の朝の番組「モーニングタッキー」にて
紹介されている私のトロントからのHappy Mailを掲載していきます。
大阪の電波の届く所にお住まいの方は毎週金曜日のモーニングタッキーにて
DJの方が紹介して下さる私のメールを聞く事ができます。

  映画撮影情報 01/09/04

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。みなさん素敵な年末年始を過ごされましたでしょうか。こちらの今年のお正月は私も体験したことないぐらい、暖かい気候で、このまま暖冬かと思っていましたが、やはりただものではないトロント。今週は吹雪きとマイナス10度という気温で、少し歩くだけでもガチガチに凍ってしまうのではという感じです。

 そんな中私は好きなアメリカのドラマがあり、その撮影場所がトロントなので、撮影されている通りやお店などを写真に納めるべく、1日街を探索してきました。ドラマを見て思い当たる場所をネットで検索し、たぶんここだろうと予想をつけて思い当たる場所なども行って来たのですが、当たり!って感じで、ドラマのあのシーンの中に今、、まさに自分がいるんだ!!!と思うと、わくわくしました。ほんとにミーハーなヒカルなのです。

 でもそのお陰で、思わぬ情報もゲット出来ました。カナダは撮影が安くで出来るので、ハリウッド映画の撮影のメッカとしても有名で、ハリウッドではカナダのことを「Hollywood North ハリウッドノース」と呼んでいるぐらいなのです。アメリカのドラマシリーズの多くもトロントやバンクーバーが撮影場所。ハリウッドの映画やドラマを見ていると、撮影がトロントだってわかる物が沢山あります。なので街を歩いていると撮影現場に出くわすことも多いですし、知り合いには映画撮影の為トロントに3ヵ月程滞在していたあのキャサリン・ゼタ・ジョーンズの専属料理人として働いていたという人もいて、身近に映画関係の話を聞く事も少なくないのです。なので私も!ということで、好きなドラマの撮影場所を写真に収めに出かけたら、新たな撮影情報を入手することが出来たんです!!

 日本映画で黒木瞳さん主演「ほのぐらい水の底から」のハリウッドリメーク版ジェニファー・コネリー主演の「Dark Water」が製作されているらしく、撮影は1月12日から3月までトロントで行われます。そして今月の22日、23日、26日、30日にChurch Street(チャーチストリート)というダウンタウンの通りで撮影が行われます。

 このChurch Streetはゲイ通りとして有名な場所で、毎年トロントのゲイパレードもこのChurch Streetからスタートして行われます。ここ2年程、北米でゲイのみならず、女性までを惹き付け大人気となっている、アメリカのゲイのドラマ「Queer as Folkクイアーアズフォーク」の撮影場所ともなっているため、最近はあか抜けて来て、お洒落なお店が立ちはじめている場所でもあります。ジェニファー本人が来るのかは未定ですが、その場所がどういう風に映画に映るのか、今から楽しみです。

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  お正月はあっけない 12/26/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。みなさん素敵なクリスマスイブ、そしてクリスマスデーを過ごされましたでしょうか。こちらでは今日はボクシングデーというバーゲンセールの日で、デパートやショッピング街は大勢の買い物する人達で賑わっています。

 クリスマスが過ぎるとすぐにお正月がやってきますが、こちらはニューイヤーよりクリスマスがメインなので、1月1日が祝日なだけで次の日からは平常通り会社に行きます。しかし、この時に有給休暇をクリスマスぐらいから取る人達もいてて、休む人も多いですし、今年は木曜日が元旦なので、金曜も休みにしてロングウィークエンドとする会社もあります。日本人にとってはせめて三が日は休みたいって思いますし、とってもあっけないニューイヤーなので、日本のお正月が恋しくなるのです。

 でも、こちらにいても、日本風のお正月をアレンジすることはできます。こちらにもケーブルTVでNHKの紅白を見る事ができますし、日本食レストランではおせち料理を12月から予約受け付けしていて、オーダーしておくことも出来るので、こちらにいながらにして、日本風のお正月を楽しむことは出来るのです。

 日本の会社ではこの時期、忘年会、新年会などが行われますが、こちらにも会社が主催するクリスマスパーティーやニューイヤーズパーティーがあります。大手の会社になると、大きな会場を貸し切って、豪華ディナーに、一人一人に高価なプレゼントを振る舞ったりするのです。私の知り合いの旦那さんの会社では毎年、マイセンの置き物がプレゼントだそうで、コレクションになっていき、毎年楽しみと言っています。こういう時は大手の会社はうらやましいなと思いますね。小さい会社でも社長の家にてパーティーがあったり、他の会社のパーティーと合同で会場を借りて行われたりして、どちらにせよ、特に年末のクリスマスパーティーはみなさん、正装し、ドレスを着て来る人もいるので、日本人の私達には豪華で素敵なパーティーという印象があります。

 2004年がもうそこまで来ています。みなさん素敵なお正月をお過ごし下さい。Happy New Year!

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  お正月映画? 12/19/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。来週はいよいよクリスマスで、ホリデーシーズンに入り、エンターテイメント関係も稼ぎ時です。特に映画は日本もお正月映画とめいうって、毎年この時期は話題作を持ってくることが多いですよね。こちらも、来年1月や2月にあるゴールデン・グローブやアカデミー賞を意識して、この12月から1月にかけて、大作が公開されるのが例年の傾向です。

 北米の今回の大作はなんといっても「ロードオブザリング完結編 王の帰還」で、今週の水曜日にこちらでは公開しています。私も待ち遠しくて、水曜日のお昼一番の上映に行って来ましたが、さすが話題作で人気の映画、平日のお昼にもかかわらず満員状態。私は話題作は初日のお昼に行く事が多いのですが、こんなに混んでいるお昼の上映を観たのはタイタニックの時と、クリスマスの時ぐらいです。

 話は戻ってこのロードオブザリングは今の子供達がハリーポッターを読んでいるのと同じように、英語圏の人達にとっては子供の時に読んでいるファンタジーアドベンチャーで、知らない人はいないぐらいの有名小説なのです。なので、この作品が21世紀に実写になったということだけでも、話題で、大人から子供迄、みんなが注目していた作品!!それがまた上質の映画となっている為、ハリーポッターより人気があり、過去にこれだけの素晴らしいファンタジーアドベンチャー映画はないと言わしめている作品なのです。今の最新の映像技術を駆使し、最高のファンタジー映画に仕上がっていると私も思います。来年のアカデミーで注目される映画の一つとなることは間違いないですね。日本では来年2月の公開です!!お楽しみに!!

 さて、2週間前に公開された「ラストサムライ」は2週目の興行成績は2位に下がりましたが、こちらも健闘しています。だいたい、北米の興行成績は2週トップが続いたら良い方で、2週目に急に5位以下になる作品も多くあるなか、2週目にまだ2位に食い込んでいるというのは悪くはないと思います。クリマスデーにはニコール・キッドマンとジュード・ローの「コールドマウンテン」という映画が公開予定で、こちらも大作として注目を浴びています。

 ホリデーシーズン、みなさんはどんな映画をご覧になりますか。それではまた来週。I wish you a Merry Chirstmas!

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  グリーティングカード 12/19/03

 *このハッピーメールは都合により、ラジオでは放送していませんが、このサイトでは紹介させて頂きます。

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。トロントはいよいよ雪が積もるほどの冬に突入です。来週はいよいよクリスマスですね。私もグリーティングカード書きに忙しかった今週。

 日本ではこの時期グリ−ティングカ−ドと言えば、クリスマスカードとそして年賀状だと思うのですが、こちらでは色々な宗教の人達がいて、宗教に対してとてもシビアというか、日本のように何でも取り入れるという感覚はないので、クリスマスを祝わない人々も多くいますので、カードを出す時は宗教が関係ない季節のごあいさつや、ホリデーシーズンを祝う感じのメッセージを添えて送るのが一般的なのです。

 友達同志で、お互いの宗教を知っているならば、それに合ったカードを送りますが、会社関係の場合は相手がどの宗教かわからない場合があるので、季節のご挨拶、Season's Greetingsと書いてあるカードを選んで送る方がいいです。私の場合は仕事柄、デザイン関係なので、毎年自分で描いたイラストのカードをこの言葉と一緒に自分のメッセージを添えてクライアントさんに送っています。

 こちらにはユダヤ人の方も多く、ユダヤ教にはクリスマスはなく、このシーズンはハヌカーという断食に似た宗教上の週があります。なので、この時期ユダヤ人の友達や知り合いの家族にはハッピーハヌカーと書いたカードをクリマスカード代わりに送ります。

 間違えてそういったクリスマスを祝わない宗教の人にメリークリスマスのカードを送るとこちらはシビアなので、反対に失礼になることもあり、エチケットとして大切な心遣いの一つとしたいもの。なので、海外のお友達をお持ちの方はこういうこともあるということを考えてカードを送られるといいと思います。

 では新年を祝うカードはないのかってことがあると思うのですが、確かに新年用のカードも売ってますが、だいたいは、こういった季節のご挨拶カードにhappy new yearという言葉を付け加えて送ることが多いです。

 最近はemailで済ませてしまう場合も多くなっていますが、1年に一度のこと。直筆にてカードを送るというのは、貰った方もとてもうれしいと思います。こちらも日本のように、家族の写真をカードにして送るカナダ人もいます。そういう所は万国共通?と思うのですが、こちらも日本のお年玉付き年賀ハガキのように、宝くじ付き、シーズンカードなんてあればさらにいいなと思いますね。

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  モール 12/12/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。トロントは体感温度がマイナス10度以下を超える日も出てきて、特にクリスマス前には温度が一気に下がります。

 もうすぐ1年も終わり。この凍り付くような気温が年末年始が近付いていることを実感させます。先週もお話しましたが、こちらはクリマスショッピングでどこのモールも人、人、人。そんな中スリも多発していて、毎年この時期はニュースでも取り上げられます。

 人が多く密集するのでスリも近付き易く、買い物に気を取られて鞄や財布をすられることが多く、先日も私の知り合いの方が鞄から現金が入った封筒を取られました。日本も治安が悪くなっているようですが、こちらはほんとに日常茶飯事なので、いつも鞄、財布はしっかり気を付けておくというのが日々の習慣になっています。しかし、どうしても買い物をしている時はついうっかりということがあります。みなさんも気を付けて下さい。

 それほど混み合うモールですが、こちらのモールは大手デパート、有名ブランドショップ、映画館が一つのモールの中に入っている一体型が多く、地下鉄駅と繋がっていたりして、とっても便利です。

 そして、ショッピングの他にもう一つ楽しみがあって、各モールには決まってフードコートというテイクアウト系の食べ物コーナーのエリアがあります。だいたい10店鋪から20店鋪ぐらいのお店のブースがテーブルと椅子が置いてある広場の周りの囲む形となり、好きな料理を選んで持ち帰ったり、広場で食べたり出来るのです。

 このフードコート、多民族都市トロントならではで、世界各国の料理が一同に集まる日本のデパートで開催される世界見本市みたいな感じなのです。中国料理からギリシャ料理まで、なんでもありです。インド料理のカレーを食べてる人がいるなら、そのとなりではスペイン料理のパエリアを食べている人、その横ではお寿司を、パスタをと世界中の料理をこのフ−ドコ−ト一つで味わうことが出来ます。お値段も500円前後と安くてボリュームがあり、それぞれその国から来た移民の人達が働いているので、お味も悪くないのです。

 気軽に世界の料理が楽しめる、それも多民族都市トロントの魅力の一つであり、プチ地球が体験出来る醍醐味なのです。

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  クリスマスシーズン 12/05/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。こちらはすでに雪が積もる日も出てきていて、外は冷蔵庫状態になりつつあります。そんな中、ショッピングモールではクリスマスショッピングをする人達でどこも一杯です。

 北米ではやはり1年で一番大きなイベントは12月25日のクリスマスです。日本はお正月ですが、こちらはクリスマスがニューイヤーより大切なのです。クリマスカードやプレゼント、日本のお正月のように、年賀状に、お年玉という感じで、カードもプレゼントもかかすことは出来ません。

 本場のクリスマスってどんな感じ?と知りたい方もいるかと思いますが、こちらのクリスマスは25日がメインで、離れている家族が久しぶりに再会するそんな日でもある、まさに家族の日。この日ばかりは恋人達もそれぞれの家族のもとで過ごします。

 クリスマスの朝はツリーの下に置かれてあるプレゼントを家族みんなであけて楽しみ、その日の食事はワインやシャンパンと共に、七面鳥のローストをほうばり、最後は手作りのクリスマスケーキでしめます。

 プレゼントはここ近年、決まった商品ではなく、日本のお年玉のようにお金だったり、商品券だったり、はたまた色々な種類の宝くじが入ったセットだったりと、プレゼントも変化して来ているとか。

 日本ではクリスマスイヴは恋人達の時間が定番となっていますが、こちらのイブは教会のミサに出たり、クリスマスソングにもあるようなまさに聖夜で、25日を心から祝う準備をする日といった感じです。

 そして、カナダは特別に26日もイベントがあるのですよ。ボクシングデーと言って、お店がどこも大安売りをするのです。クリスマス後は買い物客が減ることから、セールをして呼び戻そうという狙いがあるだと思います。26日は朝の7時から開いている大手電気屋などもあり、電化製品やオーディオなども格安限定品を販売するので、朝早くから並ぶ人もいるほど。この日はHMVでも2枚買うと1枚無料セールを行ったりします。なので、クリスマスも楽しみですが、26日のボクシングデーも忘れてはならない1日なのです。

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  冬の寒さ 11/28/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。こちらはまだ雪が積もるほどではありませんが、雪がちらほらと舞う日も多くなってきています。夜はすでにマイナスの世界。いよいよ冬の覚悟が必要。そんなトロントですが、意外や意外、カナダ人は家の中では半袖などで過ごしているのをご存知でしょうか。

 今外はマイナスですが、私も半袖でこのハッピーメイルを書いています。こちらは冬が厳しい為に、凍死することもあり、法律によって、建物を建てる時は暖房設備を付けなくては建設許可が下りません。

 そして毎年9月15日から翌年6月1日まで、貸家では室温が21度以上が決まりとなっています。21度未満の場合は大家やビルディング管理者に温度を上げるよう言う事が出来、それでも上げて貰えない場合は市に訴えることが出来ます。そうでもしないとこちらでは、、凍死が冗談ではないからなのです。

 そういうことからも、室内はどこも一定の温度が保たれている為、家やオフィス内では半袖で過ごしているカナダ人が多くいます。なので日本のように、廊下に出たら寒い、トイレに行ったら寒いということはないので、日本の冬より意外にこちらの方が快適なのです。しかしアパートによっては管理者が管理していて住人が温度を調節出来ない所もあり、私の友達のアパートは暖房がききすぎで暑くて、真冬なのに窓を開けている状態なんてこともあります。

 ここ数年は暖冬で昔に比べると、寒さはそれほど厳しくはないのですが、2月頃はマイナス20度以下になる日も出てきます。トロントは風がきついので、こういう日の体感温度はマイナス30度から40度ってこともあり、天気予報を見ると寒さの警報が出ていて、あまりの寒さに動物も凍死する可能性があるため、犬の散歩も控えて下さいとの呼び掛けもあります。

 そういう冬の厳しいトロントは、地下が発達していて、外を歩くということが少なくなるよう、地下モールが駅から繋がっていたり、ダウンタウンならビジネス街の地下がみんな繋がっているし、そこに色々ショッピング出来るお店が並んで便利になっています。

 外では夏は噴水や池だった所がスケート場に変身。無料でスケートが気軽に楽しめるのも冬の楽しみの一つです。トロントにはハイパークという大きな公園があるのですが、そこの池で初めてスケートを楽しんだ時は「ナチュラルポンドでスケートなんて、これがカナダだ〜」と感動しましたね。その割にスケートは上達してない私です。久しぶりに今年の冬はスケートを再チャレンジしてみるのもいいかもと思っています。

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  パレードいろいろ 11/21/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。ここ2週間ほどずっと雨と雪模様のトロント。洗濯物が干せないんじゃない?と心配してくれる人もいますが、こちらではほとんどの家庭が乾燥機を使うので、そういう心配は少ないのですが、でも・・こう長く太陽の光を見ていないとフラストレーションが溜まる一方ですよね。

 すでに11月も下旬。クリスマスに向けて、街のデコレーションは華やかさをましています。先週の週末は一足早くダウンタウンではクリスマスパレードが行われました。毎年11月の中旬に行われるこのパレード。どうしてそんなに早いのか?それはこれ以上遅くなってからだと雪が積もってパレードが出来なくなってしまうからなのです。それも冬が厳しいトロントの宿命、みたいな感じですね。

 クリスマスの衣装に身を包んだ子供達や人形達が大通りをパレード。毎年多くの親子連れがこのパレードを楽しみます。トロントでは毎年大きなパレードが3つ行われます。夏に行われるゲイパレード、カリバナパレード、そして冬のこのクリスマスパレードです。トロントのゲイパレードは北米で3本の指に入るゲイ&レズビアンのパレードで、アメリカからも多くの同性愛者が参加し、毎年80万以上のゲイ&レズビアンで賑わい、市長もパレードに参加するほど街をあげての大イベント。リオのカーニバルの男性版みたいな感じで、美しいドレスに身を包んだ男性方やこんな格好で外を練り歩いていいのかっ、、てぐらい、きわどい露出の筋肉もりもりの方々がパレードします。

 そしてカリブ海の踊りを披露するカリバナパレードも北米では有名なイベントの一つ。こちらもリオのカーニバル的で、美しい衣装に素晴らしい踊りを披露してくれます。メインパレードの前日には子供パレードも行われ、かわいい子供達がそれぞれ凝ったカラフルな衣装に身を包んで、踊ります。この時期、街はカリビアン一色という感じで、黒人の方々の人口密度が一気に上昇。こちらも見所ありで、毎年楽しみなパレードの一つとなっています。

 海外ではそれぞれ楽しいパレードがたくさん行われています。機会があればぜひ一度見に行ってみて下さい。それではまた!

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  映画館事情 11/07/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。トロントはここ1週間程雨模様のお天気で、すっきりしない日が続いています。もうそろそろ雪が降るのではという感じですね。

 一昨日の水曜日は世界同時公開にて「マトリック・レボリューションズ」が封切りとなりましたか、日本でも行かれた方は多いと思います。前作の謎はみなさん解けたでしょうか。色々ご感想はあるかと思いますが、こちらカナダでももちろん話題で、この週末は多くの人達が連日映画館に足を運ぶでしょう。

 こちらの映画館は平日のお昼から夕方まではマチネの値段なので、通常より安く観る事が出来、日本円にして850円程です。夜でも1200円程とまだまだ日本にくらべると安いですね。

 こちらは立ち見はないので、客席分のチケットが全て売れればソールドアウトとなります。また、マトリックス程の話題の映画は夜は早めにチケットを買っておくのがいいですが、かなりの話題作でない限り、夜でも並んだり、ソールドアウトになるということはほとんどありません。このマトリックスでも私は公開日のお昼上映に行きましたが、初日にもかかわらず観客はまばらという訳です。

 毎週毎週3作品から5作品は新作が公開される北米ですから、興行収入があがらないものは早くて数週間で打ち切りなんてこともあります。ですのでロングランになる映画はほんとにいい作品であるということがわかりますし、観たい映画がある時は人気のない映画だと早めに行かないと、気付いたら打ち切りで終わっていたなんてこともあるのです。

 こちらの映画館では観客の反応にも注目すべき所があります。アクションものや、ヒーローものは、スクリーンに向かって「やれ〜、いいぞ〜、やった〜!」など叫んだり、主人公の活躍に拍手喝采を贈ったりと観客も一緒になって映画を楽しみ、より作品と一体感が生れるようで、それが楽しみで映画によってはわざと混む夜の上映などを観に行ったりする時もあるぐらい。

 さて次に楽しみな大作はやはりトム・クルーズ主演の「ラストサムライ」でしょうか。北米公開は12月12日、私ヒカルもまたまた初日に行く予定です。

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  ハロウィーン 10/31/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。トロントは先日の日曜日に冬時間となり、時計の針を1時間戻しました。家中の時計を合わせないといけないので、面倒ではありますけど、1日が1時間増えたようで、なんだか得した気分になる日。ちなみに反対に・・4月の第一週の日曜日は、時間を1時間進めます。そう!サマータイムです!

 さて、本格的な冬の到来を前に、10月の最後31日はハロウィーンがあります。ハロウィーンとは、キリスト教で毎年11月1日にあらゆる精霊を記念する祝日の前夜祭であり、古代ケルト起源で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭りなのです。

 秋に取れるカボチャをくりぬいて目と鼻と口をつけ、中にキャンドルを灯してランタンという提灯(ちようちん)を飾りるのは有名。この時期は町並みもハロウィーン一色となり、コウモリや吸血鬼の人形を窓に付けたり、庭を墓地風にしてみたりと、それぞれの家が、遊び心一杯にデコレーションをします。銀行、スーパーなどの従業員もこの日ばかりはハロウィーンのコスチュームに身を包んで仕事をしています。

そしてメインは夜!夜になると子供達がお化けの仮装をして「トリック・オア・トリート」(お菓子くれないといたずらしちゃうよ)と家々をまわって、お菓子を貰いに行きます。

 ダウンタウンのメインストリートは仮装した人達で賑わい、バーなども仮装大会が開かれます。一番恐いコスチュームのお客さんを選ぶというもので、見るだけでもとても楽しい、いや恐いと言うべきなのでしょうか、そんなユニークなパーティーが開かれているのです。

 テレビでも1日恐怖映画を放映しているチャンネルもあったりと大人も子供もスプーキーな時間を大いに楽しみます。あなたも今夜はトリック・オア・トリート!ハロウィーンを楽しんでみてください。

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  大リーグ 10/24/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。先週はカナダで一番熱いスポーツ、ホッケーについてお便りしましたが、今日は今日本と北米で一番目が離せないスポーツ、ベースボールについてお話させて下さい。

 日本は日本シリーズ、こちらではワールドシリーズが行われていますが、トロントは大リーグ「ブルー・ジェイズ」の本拠地であり、92年93年の2年連続ワールドチャンピオンチームでもあることから野球に関しても多くのファンを持っています。

 イチロー、佐々木、新庄、松井と日本人選手もここトロントでプレイし、93年以降、成績が奮わないブルー・ジェイズ、なのでチケットも手に入り易く、日本人選手を良い席で見たいと思われる方には穴場の球場かもしれません。私も毎年日本人選手を見に球場へ訪れます。その球場の大きさと本場大リーグの迫力に圧倒され、観戦するたびごとに来て良かったと感動します。

 日本の球場と大きく違う所はまず応援席が決まっていない所。ファン同志が固まる場所はなく、どちらのファンも好きな所で混ざりあって応援しています。そして、フィールドと観客の距離が感動するほど近いということ。なので試合の合間に一塁側や三塁側の守備する選手と観客が話をすることも。また、試合開始の数時間前に行くと、選手の練習風景を見る事が出来、そこで有名選手を間近に見、サインを貰ったり、一緒に写真を撮ったり出来るのです。それもフィールドと観客席が近いお陰。3階席のチケットを持っていてもこの時ばかりは1階に入り近くで選手を見ることが出来ます。

 試合の合間に景品が当たる企画などもあり、勝ち負けだけでない、観客が楽しめるファンサービスも忘れてはいません。そんな感動する楽しみを与えてくれる大リーグ、だから私は来年も球場へ足を運ぶでしょう。

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  ホッケー 10/17/03

 お元気ですか、カナダはトロントのヒカルです。毎年秋の終わりに訪れる初夏のように暖かい、インディアンサマーのお陰で、素晴らしい紅葉日和が続いたトロント。私が住むアパートのバックヤードのメープルトゥリーも金色(こんじき)のオーラを放ったように色付きました。その木々の中を飛び跳ねるリス達も冬の足音を感じながら最後の暖かい日々をめい一杯楽しんでいるようでした。

 そんな中先週の土曜日、ホッケーの試合中継をカナナディアンと共にアイリッシュパブにて応援してきました。パブやバーにはテレビが必ず設置されていて、お酒を楽しみながらみんなで応援します。

 こちらでは先週からナショナルホッケーリーグNHLの今季シーズンが開幕、と同時にカナディアンはテレビに釘付けとなります。ホッケーはカナダの国技。ホッケーに対するカナディアンの想いはひとしお。

 特にトロントはカナダで最初に出来たナショナルチーム「トロント・メープル・リーフス」の本拠地と言う事もあり、トロントニアンにとってはホッケーは切っても切れない存在。その熱狂振りは阪神ファンを思わせる程。トロントの街を歩くとチームのロゴ入りシャツや鞄、小物をなどを身に付けている人達に多く出会います。リーフスがどんなに成績が奮わなくてもホッケーチケットの入手は困難。シーズンチケットは3年待ちの状態です。そんな熱いファンがいるにもかかわらず優勝したのは36年前。ダイガースがうらやましく思う私です。

ホッケーはとてもエキサイティングでスピーディーなスポーツ。コロラドのチームには日系人ポール・カリヤという選手もいますので、きっかけを掴んで機会があればこの熱いスポーツを楽しんで見て下さい。

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  ロスト・イン・トランスレーション 10/10/03

 Hi みなさん!ヒカルです。お元気でしょうか。私の住むカナダのトロントは既に朝晩は10度以下の寒さとなっていて、秋を通り越して一気に冬という感じです。

 その寒いトロントからホットな話題を!今日は今北米でヒットしている注目の映画を御紹介しますね。特に 日本人の私達には興味深い作品で、『ロスト・イン・トランスレーション』という映画です。

 あの有名なフランシス・コッポラ監督の娘、ソフィア・コッポラの第2弾監督作品で、ストーリーはハリウッドのベテラン俳優ボブが、ある日本企業のCM撮影の為に東京を訪れた際に、文化や言葉の壁にぶつかり、更年期障害に陥ります。そのボブと東京の地で出会うのが、若い人妻シャーロット!!多望な夫にかまってもらえず、孤独感を抱いていた彼女とボブはお互いに自分自身を見つめ直していくというラブストーリー。

 でも、単なるラブストーリーではなく、今の現代人が一度はぶつかる孤独感、疎外感、挫折感がうまく描かれていて、誰もが共感を覚える作品です。日本では、男性の更年期が話題になっているそうですが、ぜひ男性にも観て頂きたいです。

 普通、外国映画で、日本を捉える場合、観ている私達日本人には少し時代が違っていたり、何か違和感があったり「これは違うだろう〜」という風な誇張した日本が描かれている場合が少なくありませんが、この作品は日本人が観ても納得の描写です!

 映画のラストは吉本の藤井隆くんとの共演もあり、お笑いの要素もたっぷり。私は既に2回も観に行って、サントラCDも購入。音楽もとてもいいです。

 北米では、9月の19日から公開されていますが、劇場が限定されていたのにもかかわらず、その週末の興行収入は堂々の10位となっていることからも人気の程が伺えます。ちなみに、この作品の中の日本人のセリフには英語の字幕がつきませんでした。これは、コッポラ監督の狙いで、この映画を観た外国人はみな、ボブとシャーロット同様言葉の壁にみごとぶつかり、観客はより一層二人の困り果てた状況を感じ取ることが出来るようになっています。そんなことも頭に入れながら映画を観るとより一層楽しめるのでは?日本公開は来年なので、お楽しみに。

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  トロントのこと 10/03/03

 Hi みなさん初めまして。カナダはトロントに住む滝沢ヒカルです。今日から毎週ヒカルのハッピーダイアリーということで、トロントのこと、カナダのこと、北米のこと、海外での生活のことなどを私らしく、素朴で身近な話題を、喜怒哀楽、ミーハーエッセンス一杯に紹介させていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いしますぅ。

 今日は第一回目ということで、私が住んでいるカナダのトロントについて紹介させて下さい。トロントって聞くと、みなさんは最近耳にすることがちょこちょこっとあったと思います。3月から5月頃はSARSで。7月下旬はローリングストーンズがトロントで世界初観客35万人を集めたロックコンサートを開催。(これはウッドストックとかけて、Sarstockと言われてましたが...)8月下旬は北米東部大停電。NYのことが大きく取り上げられていましたが、トロントも大停電だったのです。とほほっ。9月は世界でも5つの指に入る有名映画祭の一つトロント国際映画祭にて北野武監督の「座頭市」が観客賞を受賞したということ。この映画祭の観客賞を受賞するとアカデミーでもノミネートされる作品が多く、北米一般公開が決まっている座頭市ですので、ひょっとすると来年は北野監督がアカデミー会場のレッドカーペットを歩いているかもしれません。そして阪神優勝に伴い、北米で初めて日系人による阪神ファンの会「トロント猛虎会」が結成され、日本のニュースでも取り上げられたのでご覧になった方もいると思います。実は私もメンバーで日本のニュースに取り上げられた時は日本の友達から「朝食食べてたらヒカルが出てた〜」とメ−ル貰って。むふふっ。でもほんとなら今年は日本に居たかったかな。やっぱり優勝の喜びは大阪人としてその地で分かち合いたかった。

 Anyhow、そんなこんなで、今年はトロントは良い事悪い事ひっくるめて日本人に少なからず印象を与えたのではないでしょうか。普通カナダというと、バンクーバー、バンフ、モントリオール、ナイガアラなどが知名度が高くトロントっていったいどこやねん?何があんの?が正直な感想だと思います。

 トロントは東部カナダにあり、NYのマンハッタンまでは飛行機で1時間。ナイアガラからも近いのです。実際にトロントは観光地というより住む街なので、日本人には馴染みが薄いのは仕方がないと思います。しかし、イギリス系、フランス系移民から始まったカナダですから、イギリスではトロントは観光地の一つとしての知名度は高かったり、糖尿病のインシュリンを発明したのもトロント大学、ハリウッド映画の撮影のメッカとしてもトロントは有名で、ハリウッド映画を見ていて「あっここあの通りやん」「このお店で撮影したのか」なんて見ていてもトロントってわかる映画が一杯。

 一番私が驚いた体験はニコール・キッドマンの1995年の映画で「To Die For」ってのがあるのですが、その映画を観に行った時、私が観に行った映画館があるモールがそのまま映画に出て来たのにはビックリ。「このモールここやん」って...。

 またトロントはカナダ最大の都市であり、ビジネスの中心です。そしてユネスコが認める世界で一番人種が多い都市です。トロント市(メトロポリタン)の人口は5,029.900(2002年調べ)、北米ではメキシコ・シティ、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴの次、5番目に大きな都市であり、外国からの移民が人口の50%弱の43.7%で、使われている言語はなんと200以上にのぼります。実際に街を歩くと白人の方が少ないって感じることも。

 各々の民族がしっかりした文化を持ち、お互いを認め合いながら生活していて、それをカナダは奨励しています。なので中華街をはじめ、 ポーリッシュタウン、インディアンタウン、イタリアンタウン、コーリアンタウン、グリークタウンなどがあり、 世界各国の本場料理がここトロントで気軽に味わえ、また、文化も知ることが出来ます。

 「プチ地球」それがトロントという街です。移民にやさしい街であり、違和感なく溶け込める、そんなトロントの魅力に取りつかれた私はここを離れることが出来ません。知る人ぞ知る、世界の楽園ならぬ「生活の楽園」、なんて大袈裟な言葉までもうなずけるような街です。

 そんな素敵な街トロントから素敵なハッピーダイアリーをお届けしていきたいと思います。と今このダイアリーを書いていてトロントの宣伝コピーが出来上がりましたね。題して「プチ地球、行ってきます」。トロント観光局よ、このキャッチ買ってくれぃ〜!えへへっ。それではまた来週。See ya!

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