Nov. 2, 2003 日本ショートフィルムフェスティバル開催!

今年第一回目を迎えるToronto Japanese Short Film Festivalでは20本以上のショートフィルムを上映する。それらはどれも今まで他のトロントでのイベントやフェスティバルでは見れなかった現代日本の文化を垣間見ることができるものであり、松田聖子の娘、SAYAKAがデビュー前に出演し、第五十四回カンヌ国際映画祭の短編部門でパルムドール(最高賞)を受賞した短編映画「おはぎ」、今年のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた山村 浩二監督の「頭山」など、将来有望な監督たち(日本人、または日本に関する作品を手がけた外国人)によるものだ。

本映画祭では、7から8のショートフィルムがセットで一つのプログラムとなり、合計3プログラムが3つの時間にわかれて1日で行われる。11 月11日(火)、そして再上映が11月19日(水)に行われる。ぜひこの機会に日本でもあまり見る機会のない、日本の優秀な短編映画を観に行ってはいかがだろう。

日時:
11月11日(火) 6:30pm(桃/Peachプログラム)、8:30pm(桜/Cherryプログラム)、10:30pm(梅/Plumプログラム)
11月19日(水) 7:30pm(桃/Peachプログラム)、9:30pm(桜/Cherryプログラム)、11:30pm(梅/Plumプログラム)

場所:
Innis Townhall Theatre
2 Sussex Ave. (south of Bloor at St. Geroge)

チケット:
10月10日(金)より発売開始
Single ticket: 前売り$7、当日$10
3 Screening pass: 前売り$18、当日$25

前売りチケットは以下の店舗で購入できます:
Queen Video(480 Queen St.W./ 412 Bloor St.W.)
Little Tokyo-Book Net (199 Augusta Ave.)
SANKO (730 Queen St.W.)

スケジュール、各作品に関する詳細は本映画祭ウェブサイトでどうぞ:http://www.tjsff.ca

<映画のご紹介>

【桃/Peachプログラム】

●「Bean Cake/おはぎ」
2001年USA作品
フィクション:12分
監督:David Greenspan
出演:SAYAKA
解説:1993年、東京。おはぎが何より大好きな小学生、うちだたろうは転校初日にそれで大失敗してしまう。モノクロ作品。第五十四回カンヌ国際映画祭短編部門パルムドール(最高賞)受賞

●「Ski Jumping Pairs」
2002年日本作品
アニメーション:6分
監督:真島 理一郎
解説:スキージャンプの板の長さは身長の1.46倍。2.5mを越える事もざら。こんなに長い板に1人で乗るには、あまりにもスペースが勿体ない。本来これは2人で乗るものに違いない…。サラリーマンだった真島氏がCGの世界に転向。一躍この作品で脚光を浴びた。世界最大のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーションフェスティバル」オフィシャルコンペティションへの入選を果たす。

●「Bindweed Beach/昼顔海岸」
2002年日本作品
実験:3分
監督:コタキ マナブ
解説:夏の一番暑い時期を、フィルムの右側だけに封じ込めた。イメージフォーラム2003奨励賞受賞。

●「Ironymode 008/アイロニーモード008」
2003年日本作品
フィクション:16分
監督:アラキ マサヒト
解説:結婚しようとする男が、相手の女性の父親と対面する。しかし、彼女の家には厳しい「家訓」が存在し、男は彼女の父親から「家訓」の適応性を試される。はたして男は結婚することができるのか?SHORTSHORTS FILM FESTIVAL 2003 in Hokkaido特別プログラム「北海道セレクション」上映作品。

●「Crossing」
1996年日本作品
実験:3分
監督:中西 義久
解説:信号や電光掲示であふれる東京の街。それらの標識自身が交通渋滞を起こした、不思議な世界。1997年ヴァンクーバーフィルムフェスティバル上映作品。

●「U-SA-GI/兎ガ怕イ(うさぎがこわい)」
2002年日本作品
アニメーション:13分
監督:倉重 哲二
解説:二匹の兎とその兎に監禁された少女の物語。ブリヤサバランの『美味礼賛』の一節を元に睡眠と食餌のゲームが展開される 。イメージフォーラム・フェスティバル一般公募部門審査員特別賞受賞作品。

●「Childhood/むすんでひらいて」
2001年日本作品
実験:2分
監督:田端 志津子
解説:哀しい事も楽しい事も、思い出はすべて子供の頃。Cinema Texas 2002上映作品。

●「TANAKA」
2002年オーストラリア作品
フィクション:24分
監督:Clayton Jacobson
解説:田中は亡くはなった叔父の葬式に出席すべく、オーストラリアへと赴く。そこで明かされた真実とは?Best Australian gay short Melb queer film fest2003上映作品。

【桜/Cherryプログラム】

●「Salaryman 6」
2002年日本作品
フィクション:7分
監督:Jake Knight
解説:変化のない日課をただ毎日繰り返すだけの生活しているうちに、記憶することさえできなくなった、東京サラリーマンの美しく切ない物語。ロンドンから始まったデジタルフィルムフェスティバル「One dot zero」ショートフィルムフェスティバルベストショートフイルム受賞作品。

●「A Letter From Mr Konnyakuro/こんにゃく朗通信」
2000年日本作品
実験:4分
監督:高橋 太郎
解説:くにゃくにゃしてます。 ふにゃふにゃします。 あなたの街でこんにちは。 会うは別れの始めなり。 お手紙下さい、待ってます。International Short Film Festival Hamburg 2002上映作品。

●「Mt. Head/頭山」
2002年日本作品
アニメーション:10分
監督:山村 浩二
解説:ケチな男がサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、トラブルに巻き込まれるまれる。落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品。第75回アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。

●「era era」
2003年日本作品
アニメーション:3分
監督:清水 好美
解説:電車にゆられるように淡々と進む時間の中で、どこかが違ったり、だんだん腐ったりします。

●「Flowergirl/花ガール」
1999年オーストラリア作品
フィクション:19分
監督:Cate Shortland
解説:帰国が間近に迫ったダイスケにとってルームメイトとの別れは複雑な思い・・・。International Short Film Festival Oberhausen 2000上映作品。

●「6756 HAKATA」
2002年日本作品
アニメーション:3分
監督:諸藤 亨
解説:異国から出稼ぎにきた同郷の2人。日本ビルヂング、6756階(博多)での男と女のなれそめ。Yubari International Fantastic Film Festival 2003上映作品。

●「1 minute Animation Vol.1 Selection」
2001年日本作品
アニメーション:12分
監督:オムニバス(Yumi Shima, Yoshihisa Nakanishi, Yuko Asano, Yoshikazu Sawaguchi, MOONGLOWS animation, Emi Nagata, MORI TADASHI, seven of nine, Keiko Nakamura, Yumi Hosokawa, kasumi, Ashita Nonki)
解説:黒い丸から始まり、黒い丸で終わる1分間アニメーションのオムニバス。11人の作家による、11種類のアニメーション。Visual Music with Deaf -Japan 2001,2002上映作品。

●「Flying/とぶ」
2002年日本作品
フィクション:26分
監督:長池 弘史
解説:満月、飛ぶ男の報道、ヤツの部屋に残された絵本。本当にヤツは飛んで行ってしまったのか、そしてヤツは、どこへ向かうのか。失踪したヤツと絵本『とぶ』をとりまく4人の仲間の物語。International Short Film Festival Hamburg 2003上映作品。

【梅/Plumプログラム】

●「Go Skipping/スキップで行きましょう」
2002年日本作品
フィクション:12分
監督:山口 知子
解説:仕事が忙しく、疲れ気味のサラリーマン国見。健康診断で看護師の「酔ったいきおいでスキップしたらめちゃめちゃ楽しかった」という話を聞いてから、やたらとスキップが気になりだして・・・。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「I Hid My Tears/僕はこっそり泣きました」
2002年日本作品
フィクション:6分
監督:岩田 ユキ
解説:恋愛ノイローゼでイジワルになったルリ子から愛される僕。イジワルなまま幸せになりたいルリ子の強引さにズルズル付き合わされ・・・。 どこか懐かしさを感じさせる、ちょっぴり切なくかわいらしい作品。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「Takao And His Wife/高男とカミさん」
2002年日本作品
フィクション:11分
監督:逢野 将彰
解説:何をやっても長続きしない高男は、ある日突然仕事を辞め作家を志す。机を家に持ち込んだり、大量に小説を買い占めたまでは良かったが、真剣に執筆しようとしなかった。それに腹を立てたかみさんは実家に帰ってしまう。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「Manma/まんま」
2002年日本作品
フィクション:17分
監督:徳本 直之
解説:あなたは恋をしたことがありますか?人は誰でも恋をするものです。そしてこの物語に登場する男も。男は恋に落ちるのだ。歩く度に、驚くほどいろんなモノに恋をする。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「a myth」
2002年日本作品
フィクション:20分
監督:永井 正人
解説:恋とも愛とも違う偏った意識が紡ぐ男女の関係。 現代の世に起こった「この世界の者ではない」と称された者が生きずく神話、説話の世界。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「Kojin/個人」
2002年日本作品
フィクション:10分
監督:廣田 正興
解説:別れた恋人を思いながら夜の町をさまよう一人の男。彼は謎のタクシーとともに交錯の旅に出る。迷走する男と謎のタクシーが行き着く先は現実なのかそれとも・・・。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。

●「Go With A Day Book/手帳でゴー」
2001年日本作品
フィクション:12分
監督:井上 久美子
解説:私はこんなにヒマなのに、なんだかみんな忙しそう。予定でいっぱいの手帳に羨ましさを感じていたトモコはある手段を思い付く。Sendai Short Film Festival 2002上映作品。


もどるホームページ