Oct. 19, 2005 第3回トロント日本短編映画祭開催!

 今年で3回目。毎年大変好評のToronto Japanese Short Film Festivalが今年も開催される。今年はさらに興味あるショートフィルムが盛り沢山!見る価値はあるし、カナディアンの観客の反応を楽しみながら見るのもいい!

日時:
11月04日(金) 7:00pm(桃/Peachプログラム)、8:45pm(苺/Strawberryプログラム)、10:30pm(みかん/Orengeプログラム)
11月05日(土) 5:15pm(林檎/Appleプログラム)、7:00pm(苺/Strawberryプログラム)、8:45pm(桃/Peachプログラム)
10月06日(日) 5:15pm(みかん/Orengeプログラム)、7:00pm(林檎/Appleプログラム)

場所:
Innis Townhall Theatre
2 Sussex Ave. (South of Bloor at St. Geroge/地下鉄St. Geroge駅)

チケット:10月21日発売
当日会場にて$10、4プログラムパス$25(初日会場$30)

チケットは以下の店舗で購入できます:
Queen Video(480 Queen St.W./ 412 Bloor St.W.)
Little Tokyo-Book Net (199 Augusta Ave.)
SANKO (730 Queen St.W.)

スケジュール、各作品に関する詳細は本映画祭ウェブサイトでどうぞ:http://www.tjsff.ca

<映画のご紹介>
各作品のリンク先は公式HPであったり、作品の紹介をしている映画祭のHPだったりです。

【桃/Peachプログラム】

●「Life in Additional Time 2nd LEG/ロス:タイム:ライフ2」
2005年日本作品
フィクション:14分
監督:筧昌也
出演:吉居亜希子
解説:去年パート1が上映され、みごと本映画祭で「Festival Choice Award」を受賞。この監督は「美女缶」が有名で、 今年の春の「世にも奇妙な物語」では妻夫木くん主演でリメークされたほど。美女缶は私も見たが、発想が面白い。美女缶も含め、宣伝ブログhttp://kentarou.blogtribe.org/がある。「ロス:タイム:ライフ2」は自殺した女性に44分の時間が与えれるて、その中でどんな行動をするのかというもの。今話題の若手監督の作品。

「Imagination Practice/考える練習」
2003年日本作品
アニメーション:5分
監督:野上寿綿実
解説:人と人との会話に存在する微妙な距離感を、アニメーションで比喩的に描いてみせた傑作。2004年バンクーバー国際 映画祭正式招待作品。2004年イメージフォーラム・フェスティバル 奨励賞。

「The Old Crocodile/年をとった鰐」
2005年日本作品
アニメーション:13分
監督:山村浩二
解説:レオポルド・ショヴォー『年をとったワニの話』の忠実なアニメーション化。世界情勢が渾沌とする現代、ショヴォー独特の皮肉が、愛と権力の問題を鋭く切り裂く。ショヴォーの原画と同様、ほとんど線とベタ面だけのモノトーンの映像は、シンプルかつストイック。アカデミー賞ノミネート作家、山村浩二によるハイクオリティーな演出とアニメーション。

●「Dear Mother/お母さんへ」
1998年日本作品
実験:4分
監督:能瀬大助
解説:母に宛てた手紙。

「A Feather Stares at the Dark/闇を見つめる羽根」
2003年日本作品
アニメーション:17分
監督:辻直之
解説:天地創造の神話が、めくるめく雄大さで展開される木炭画のアニメーション。2004年のカンヌ映画祭正式招待。

●「Kafka Like This」
2005年日本作品
フィクション:20分
監督:池田圭
解説:小説家がある日目覚めたら、妻が美しい美貌に変わっていた。普通の日常を普通でない妻と過ごす。

【苺/Strawberryプログラム】

「Room Service」
2003年日本作品
フィクション:9分
監督:小島淳二
出演:山咲千里、小林賢太郎
解説:どうしよう、荷造りがしたいけどどうやったら鞄に綺麗に収まるか分からない。そんな時は彼を呼ぼう!荷造りサービスのスペシャリスト!

「Potolitam」
2004年日本作品
アニメーション:3分
監督:清水好美
解説:脈略の無い夢を見たあとの妙な感覚を書き留とめておくような気持ちで制作された作品。

「The Hairs/毛」
2004年アメリカ作品
実験:5分
監督:川又庸平
解説:何の変哲もないトイレに男が入る。鏡を見、頭を触ると頭髪が抜け、他の毛も抜け…。

「Hide & Seek/Kakurenbo」
2005年日本作品
アニメーション:25分
監督:森田修平
解説:アジアのような町並みと夜の暗い世界そして「かくれんぼ」という遊び。それは子供にしか入れない世界……。「KakuRenBo」は独自な発想と映像美、そしてどこか懐かしさを感じさせつつも未来的な情景を想像させるような世界観で描くフルデジタルアニメーション。北米版「カクレンボ」DVDも10月11日から発売されている。カナダのモントリオールで開催されていた“ファンタジア映画祭”にてショート映画部門金賞を受賞。2Dタッチの3Dアニメーションで評価の高い新進気鋭のクリエイター集団「神風動画」が京都で発足した時からメンバーとして活動していた森田修平と桟敷大祐は、長編オリジナルアニメ−ションを制作するにあたって新しく映像制作ユニット「YAMATOWORKS」を立ち上げ、制作をスタート。一瞬ジブリ作品?って感じがするが、面白そうなアニメかも。

「Silent Night」
2003年日本作品
フィクション:7分
監督:長池弘史
解説:クリスマスイブ、パパのいびきに悩まされる女の子。お気に入りの絵本『Silent Night』を手にパパを起こしに行くが、全く起きる様子は無い。諦めかけた女の子の元へサンタクロースがやって来て…。

「A Dream of Pomegranate/ざくろの夢」
2001年日本作品
フィクション:33分
監督:木村明子
解説:消えてしまった牛乳屋を捜すため学校を飛び出した少女ルル。お腹の中には彼の赤ちゃんが。思い出の母親を捜す少年カイとの出会い。なくした夢にすがりつく客ばかりの「捜し人事務所」。幻と現実が交錯した世界で、ルルの恋人探しがはじまる・・・。

【みかん/Orengeプログラム】

「The Lost Samurai」
2004年日本・カナダ・アメリカ作品
フィクション:6分
監督:Dean Whiteside
解説:現代の東京に迷い込んでしまったサムライのコメディ。大都会を舞台に、彼はどうやって生きて行くのか?!

「Mariko's 30 Pirates/マリコ三十騎」
2004年日本作品
実験:23分
監督:真利子哲也

「MATSUKEN SANBA READYMADE SHOGUN MIX2004/マツケンサンバII リミックス・トラックス」
2004年日本作品
PV:5分
監督:高宮紀徹
解説:おなじみマツケンサンバのリミックスバージョンのプロモーションビデオ。

●「Reprise」
2002年日本作品
フィクション:9分
監督:Ryo Awoki
解説:少女が拾ったビデオテープには奇妙な経験を引き起こす内容が...。

●「Scripting Ghost/スクリプティング・ゴースト」
2004年日本作品
アニメ:17分
監督:倉重哲二
解説:「兎が怕イ」で数々の賞を取った倉重氏。技法的には「兎が怕イ」と同じでデッサン風のCG。捨てられていた机を拾ってくると、それに幽霊が憑いていて、机に置かれた本の内容を紙に書き写す。幽霊という妙な同居人に対する愛憎ないまぜの感情が話のキモになっている。

「Sweet Optimism」
2003年日本作品
フィクション:24分
監督:村松亮太郎
解説:クリスマスに2人の男性に誘われた女性の心理を描いたラブ・ストーリーで、映像制作会社ネイキッドのショートフィルムオムニバス作品「LOVEHOTELS」の第1弾として制作された20分の作品。

【林檎/Appleプログラム】

「Loop pool」
2004年日本作品
アニメーション:3分
監督:鮎澤大輝
解説:自然界の冷徹なルールを最新3DCGで美しく描き、世界をうならせた傑作。

「Platform/ホーム」
2003年日本作品
アニメーション:3分
監督:青木 純、恵土 敦、小柳祐介、八山健二
解説:東京の地下鉄のホームを舞台に繰り広げられる、サラリーマンアクション大作クレイアニメーション!

「The Demon/鬼」
2004年日本作品
アニメーション:9分
監督:細川晋
解説:水の表現。争いの中で起こる正義について考えた作品。

「Chalkdust」
2004年日本作品
アニメーション:4分
監督:6nin(飯美樹/伊藤大)
解説:年老いた画家と彼のチョークで書かれる絵の話。

●「Horu 」
2005年日本作品
アニメーション:1分
監督:藤井史朗
解説:男性が掘る姿を音楽とともにシンクロさせた作品。

●「Revolving... to the core/彩-SAI-(前編)/廻る、巡る、その核へ」
2004年日本作品
アニメ:16分
監督:西郡勲
解説:音楽と映像50/50の関係をコンセプトに気鋭の映像クリエイタ−西郡勲とACIDMANのコラボレーションで創り上げてきた作品。

「Mr Smith」
1997年日本作品
アニメ:4分
監督:辻田幸広
解説:朝からいつものように忙しい町へ出勤に出るスミスはいつものように忙しい一日を過ごす。サラリーマン生活の、変わりのない日常を皮肉ったコメディー。

●「SUSHIS FROM SPACE」
2003年イタリア作品
アニメ:2分
監督:Loic Sturani
解説:すべての現代のテレビゲームの先祖。若いイタリア人のディレクターのユーモアによって寿司の宇宙侵入に変えられたスペースInvaders!

●「Haitsukubari」
2004年日本作品
アニメ:7分
監督:青松拓馬
解説:アニメーションの中の世界を現実と結びつけずに見て下さい。ファンタジーにあふれたアニメーション作品。

「WHITE ROAD/白の路」
2003年日本作品
アニメ:15分
監督:村田朋泰
解説:大人になる為誰もが迎える試練。やがて大人になったとき、人は何かを失ってしまうものなのか。ミスターチルドレン『HERO』PVのもととなった作品。Mr.Children「HERO」のPV(プロモーションビデオ)で一躍注目を浴びたアニメーション作家。1コマ1コマ撮影するストップモーションという技法を使ったパペットアニメーション。クレイ人形の主人公たちにはセリフがない。目と手に動きを集約した主人公たちが、どこか懐かしさを感じる風景の中で、物語を紡いでいく。代表作の一つ「朱の路」は昨年、この映画祭でも上映された。


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