Nov. 13, 1999
日本のアニメが北米を征する

映画においてはハリウッド映画のようにSFXを駆使した映像では遅れを取っている日本だが、アニメに関しては世界一。それは世界も認めること。トロントでも日本のアニメはマニアの間では絶大な人気を誇る。日本のアニメビデオばかり集めたレンタル屋もあるほど。
そして、先月から劇場公開されている「もののけ姫」を皮切りに、「ポケモン」も今月10日から一般公開されていて、親も巻き込むフィーバーぶり。
さらに、来週19日からは、日本の公開(1998年2月)前にベルリン国際映画祭に正式招待されたほどのアニメ「Perfect Blue」がトロントで一般上映される。監督はヤングマガジンで作品を発表している今 敏氏。企画協力に「AKIRA」「幻魔大戦」でおなじみの大友克洋氏。キャラクター原案は女の子を描かせたら日本一と言われる「すすめ!! パイレーツ」「ストップ!! ひばりくん!」の江口寿史氏。原作はアイドル、怪獣、プロレス、ホラー、オタクなどを扱った作品を書く竹内義和氏。脚本は「エコエコアザラク」の村井さだゆき氏。と、錚々たるスタッフ。世界が注目したアニメと納得する。
内容はサイコサスペンスアニメでストーカー、ヘアヌード、レイプ、猟奇殺人と危ないシーンを扱っているのでもちろん大人向けアニメだが、FANT・ASIA '97ではグランプリ受賞、1997年プチョン国際ファンタスティック映画祭正式招待作品、1997年シッチェス国際ファンタスティック映画祭正式出品作品、1997年東京国際ファンタスティック映画祭正式招待作品、1998年ブリュッセル国際ファンタスティック/SF/スリラー映画祭公式招待作品、1998年ベルリン国際映画祭正式招待作品となっている。ちなみにトロントでの宣伝文句は「ヒッチコックとディズニーが一緒に組んだらこんなアニメができたのではないか」というもの。
日本のアニメがこれからどんどん世界で紹介されることを期待すると共に、手塚さんが生きていらっしゃったらなと思う今日この頃だ。


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