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-アイスフィッシング-
Last mod Jan/01/01

湖の氷の上を走るボンバーディア カナダの長く寒〜い冬を楽しむためにはスキーやスケート、クロスカントリー、雪合戦にスノーマンと遊ぶ(!?)などなど、いろいろな楽しみ方がありますが、是非一度、いやいや二度三度とトライして欲しいのがアイスフィッシングなのです。

 ダウンタウンから車で1時間余り。アイスフィッシングの首都と称されるLake Simocoe(シムコ湖)に到着。大物を釣りたいなら沖の方へ。沖までは結構あるのでボンバーディア(雪上車/写真右)に乗って氷の上に建てられたフィッシングハット(釣り小屋/写真左下)まで行きます。普通のハットは4人から6人まで、プライベートになると8人まで入れるゆったりサイズ。ハットに入ると中央に四角い氷を切った穴があいていて、そこへ釣り糸を垂らします。ハットの戸を閉めて中を暗くすると、映画「グランブルー」を思い出すような美しい湖水の輝きが私達を待っています。吸い込まれるようなエメラルドブルー。これだけでも、朝4時起きで来たかいがあったと思うほど感動なのです。

湖の上に建つハットの前で 釣り糸を垂らし、魚群探知機もセットして後は魚が来るのを待つばかり。と実は、リラックスしているのは素人の私達だけでありまして(^^;)、今回私達4人のガイドを務めて下さった、魚のことならこの人にお任せ、魚釣り暦約半世紀のジミー狩野氏だけが撒餌をしたり、魚群探知機をチェックしたりと忙しそう。そんなことをよそに私達は、小屋が臭いだの寒いだの、トイレが遠くて狭くてその上汚いなどと文句を並べ、挙げ句の果てに朝が早かったので「眠い」と竿を持ったままウトウト...。と、その時、私の隣にいたM君の釣り竿が動いたではありませんか!「引いてる、引いてる!」狩野氏いわく「これは大きいぞ」。M君は釣り糸を慎重に巻き上げて行きます。「あっ、見えた、見えた。きれい!」と言う声。みんなの視線は水中に釘付けです。エメラルドの宝石の中から金が湧いて来たかのようにLake Troutが大きな体をねじりながら湖面に現れます。言葉では言い表せない美しさと感動に、思わず「大きい!やった!!」。

 早速Troutと一緒に記念撮影。生まれて初めての魚釣りで"こんな大きな魚を見てしまってよいのでしょーか"と自分自身に問いかけること二度三度。「次は私の竿にかかって...」。こうなったらトイレが汚いだの、寒いだのと言ってられません。まして今日は気圧が低く、魚が活動しないと言う狩野氏の言葉通り、何処の小屋もまだ一匹も釣れていない状態。時刻は午後1時を回ったところ。みんあは「もう一匹釣れるまではお昼は食べない」と意気込んではみたものの、やはり腹が減っては釣りも出来ないと言う事で、持参して来たおにぎりと小屋に備え付きのコンロでお湯を沸かし、カップラーメンを食べながら待つこと2時間半。一匹目が釣れた時から数えると5時間が経ちます。

 もう半ば諦めてインスタントコーヒーを作ろうと、カップの中に砂糖を入れようとしたその時、マーフィーの法則通りとでも言うのでしょうか、私の竿が水の中に引き込まれそうになるではありませんか!Troutが私の餌に食い付いたのです。竿を持って、糸を切られないように慎重にしなければ...インスタントコーヒーを作っている場合ではありません!見えました。見えました。美しいTroutが。M君が朝釣ったものよりはだいぶ小振りだけど、それでも私には十分過ぎるほどなのです。私が釣ったトラウトです!

 めでたく釣り上げ、またまた記念撮影。(写真右)魚が水面に現れた時の、何とも言えない美しさはアイスフィッシングの感動的瞬間。自分が釣ったという満足感を味わえば、誰でももう一度アイスフィッシングに行きたい!と思うはずです。

 悪天候にもかかわらず大物2匹を釣った私達はニコニコ顔でトロントへ。そして、今日一番忙しくて疲れていらっしゃるだろう狩野氏に、釣った魚をさばいて頂くことまでお願いし、Troutのお刺身と荒煮にマリネ、フライという新鮮且つ豪華な料理をこれまたニコニコ顔で頂いたのでありました。味?それはもちろん言うまでもありません。ぜひ一度冬のエキサイティングな一日を湖の上で過ごしてみてはいかがですか。自分でもちろん行ってハットを借りることできますし、アイスフィッシングの指導など受けたい場合はエキスパートジミー狩野氏(釣り歴50年以上)が懇切丁寧にご指導してくださいますのでjimmykano@hotmail.comまでEメールで問い合わせて下さい。

*アイスフィッシングの期間は1月から3月15日頃迄。

Harumi(^^)




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