この「murmur」はその地域で起こった出来事や、体験談、はたまたゴースト話など、地元のトロントニアン達が、投稿したストーリーを本人達の生の声をテープに録音して、私達をツアーに案内してくれるというもの。時には「そのコンビニの角を曲がって、路地に入ると...」なんて、具体的な誘導まである話もあったり。このプロジェクトは携帯電話をうまく利用した素晴らしいプロジェクトなんです。なので、みなさんもトロントの街で、写真のサインを見つけたら、自分の携帯からサインに書かれた電話番号に掛けて、そのエリアにまつわる色々な話を楽しんでみてください！

「murmur」（つぶやき）は2003年、最初にトロントのケンジントン・マーケットに設立された、オーディオプロジェクト。その同じ年に、プロジェクトはバンクーバーのチャイナタウンとモントリオールのローランの聖Boulevardに沿って始められました。 2004年には、トロントではさらに、ケンジントンの北からAnnexまで広ましました。そして2005の10月にはトロントの「文化首都」市のプログラムの一部としてスパダイナに沿って、ブロアーからクイーンズキーまで広がります。このプロジェクトはカナダのFilm Centre、Habitat NewメディアLabの支援で開発されました。

「murmur」（つぶやき）の企画は画期的で、とても斬新なアイデア。このプロジェクト北米でも大変注目を集め、2005年の5月には The New York Timesでも取り上げられたほどです。

ちなみにこの写真の素敵な耳のサイン（真ん中に変な広告が張り付いていて、完全には見えてないですが）はIsako ShigekawaさんというGeorge Brown Collegeのグラフィックデザイン科の日本人の生徒さんが作成されたようで、同じ日本人としてとてもうれしいですね。(^^)

その後サイトも開設され、ネット上からも地域別のテープの内容を聞く事ができるので、どういう感じのものがご理解いただけると思います。こういう企画がこれからトロントを発信して世界に広がるかもしれませんね。ぜひ、トロントに来たら、この「murmur」（つぶやき）を体験してみてください。英語の勉強にもなりますよ！

「murmur」公式サイト：http://murmurtoronto.ca/

*この内容はブロトロ（当サイト、TCのブログ）でも掲載しています。